« ゴーヤは一日にしてならず | トップページ | 火中の栗を拾う »

2013年9月23日 (月)

全ての道はゴーヤに通ず

ゴーヤを秘書艦にしていると、
なんか提督から支給されたスクール水着がすごく嬉しそうで、
胸が痛くなります。
いや、俺が強制したわけではないんですがね。
まあ、すっかり毒気を抜かれてしまいましたわ。

しかしこの潜水艦ファッションは色々需要ありそうですなぁ。
とりあえず、これから秋の体育祭シーズンを迎えますが、
応援合戦とかでいかがでしょうか?
女子はもちろん、男子がやったら、
第二のウォーターボーイズ狙えるかも。

結論、スク水最強www

そんなわけではりきってまいりまシャウ!

連載小説 ゴーヤちゃん 第17回

今日のお仕事は南方海域です。

ゴーヤちゃんもイムヤお姉ちゃんと一緒に司令室に呼ばれました。

「おー、今日はゴーヤも一緒か、二人ともがんばれよ」

提督にこういわれて、ゴーヤちゃんは嬉しくなりました。

「はいでち、がんばります」

「よっしゃ、ええ返事や気をつけて行って来いよ」

「はーい、ほら、ゴーヤ、いくよ」

ゴーヤちゃんの手をひっぱって行こうと思ったイムヤお姉ちゃんですが、
そんなことはお構いなしに、ゴーヤちゃんは走って先にいってしまいます。

「あー、そんなに慌てなくても大丈夫だから、ああ、危ない」

ゴチン!

イムヤお姉ちゃんの忠告もむなしく、ゴーヤちゃんは魚雷さんを抱えたまま、転んでしまいました。
転んだ拍子に魚雷さんに頭をぶつけて、みるみるうちにたんこぶが膨れ上がっていきます。

「い、いたいでち、うわーん」

ゴーヤちゃんの泣き声を聞いて、提督も司令室から飛び出してきました。

「どないしたんや、ああ、こらまたおっきぃたんこぶこさえて、
しゃあないなぁ、今日はゴーヤ抜きでいこか」

「司令官、私ゴーヤをお医者さんに連れていかないと」

「あ~、そうやなぁ。けどあまり時間がないしなぁ。
つか俺も離れられへんし」

どうやら、お姉ちゃんも提督も困ってるようです。
ゴーヤちゃんにもそれはわかりました。

「だ、大丈夫でち、ゴーヤは一人でお医者さんに行けるでち。
この間コンビニにお買い物もいったでち」

ちょっと強がるゴーヤちゃんです。

「さよか、ほなゴーヤ悪いけど、一人で医者に行ってくれるか」

「横須賀鎮守府のゴーヤですって言えば大丈夫だからね、
気をつけて行ってね」

「はいでち」

そういって、出撃するお姉ちゃんと提督を見送ると、
ゴーヤちゃんはお医者さんに行こうと歩き出しました。

「うん、お医者さんなら行ったことあるから大丈夫でち」


おやおや、ゴーヤちゃん、そっちはお医者さんじゃないよ。
鎮守府内の診療所とは反対方向に歩き出してしまったゴーヤちゃん、
はてさて、どうなりますやら。

アイキャッチ

CM

アイキャッチ

鎮守府とは離れて、街の方に出てきたゴーヤちゃん、
なかなかお医者さんが見つからないようです。
でも、しばらくして、それらしい看板を見つけました。

『各種美容整形、豊胸手術承ります。保険診療有』

「ああ、ここでち、しゅずつって字が書いてあるからお医者さんでち」

自信満々で診療所の扉を開けて中に入ります。
すると待合室に見慣れた顔のお姉ちゃんが座っていました。

「な、なんやゴーヤやないか。こんなとこに何しに来たんや?」

独特の関西弁でゴーヤに話しかけるお姉ちゃん。

「ゴーヤはお利口さんだから、一人でお医者さんまでこれたでち」

「えっ、一人でかいな…」

そういってそのお姉ちゃんがゴーヤのオデコを見ると、
真っ赤に晴れたたんこぶが。

「ああ、これは見事なたんこぶやなぁ。
せやな、これくらいやったら先生でも大丈夫やろ、
ちょっと待っとり」

そういうと、お姉ちゃんはゴーヤちゃんの替わりに受付してくれました。

「ありがとうでち、りゅう…う、うぐぐ」

「あかん、その名前はここでゆうたらあかんで」

「うぐ、うぐ」

お姉ちゃんに口をふさがれたままうなずくゴーヤちゃんでした。

先にお姉ちゃんが先生に呼ばれて診察室の中へ、

しばらくしてがっかりした表情で出てくるお姉ちゃん。

「先生のゆうてる通りにしてるのに、
食事療法があかんかったら、
もうこうなったら手術しかないか…。
ああ、ゴーヤはまだやったんか、
ほな、うち待っといたるさかいな」

「はいでち」

「ゴーヤさん」

看護婦さんが診察室の扉を開けて、
ゴーヤちゃんの名前を呼びます。

「はいでち」

勢いよく返事をして、ゴーヤちゃんは診察室に。
そこには女の先生が一人と看護婦さんが一人カルテを持って待っていました。

「おや、今日はどうしたの?」

優しそうな先生がゴーヤちゃんに尋ねます。

「すみません、治してくだちい」

そういってオデコのたんこぶをゴーヤちゃんが指さします。

「あら、立派なたんこぶ、そうね、じゃあお薬塗りましょうか」

看護婦さんに指示をして、
おおきな絆創膏がゴーヤちゃんのおでこに貼られました。

「はい、もし後で痛くなるようだったら、またいらっしゃい」

「先生、ありがとうでち」

絆創膏が効いてるのか、痛みも少しおさまった気がします。
ゴーヤちゃんは先生にお辞儀をすると、
待合室に戻りました。

「おっ、済んだんか、会計の手配はもう終わってるさかいな」

「ありがとうでち、りゅう…ぐ、ぐぐ」

「ゴーヤ~、その名前はゆうたらあかんってゆうたよね」

「うぐ、うぐ」

またしても口をふさがれながらうなずくゴーヤちゃんでした。

「ほな、帰って間宮でアイスでも食べよか」

そういって、診療所を出て、鎮守府に向かうお姉ちゃんとゴーヤちゃんでした。

鎮守府の門が見えるところに来たら、
何やら人だかりが、
慌てて、お姉ちゃんとゴーヤも向かいます。

「な、なんや、何かあったん」

「あ、龍驤、ってゴーヤも一緒じゃん、よかったじゃん」

「鈴谷お姉ちゃん、何かあったでちか」

「え、ああ、こいつが一人でゴーヤを医者に行かせたとか言ってたから、
でもまあ、無事でよかったじゃん」

「ぐ、ぐぐ、いや、だから俺はやな…、グギャ」

「問答無用、こんな小さい子を一人で街の外へ放り出すなんて、
何考えてるの、この鬼畜」

陸奥お姉ちゃんに踏みつけられているのは提督のようです。

「ほんとに、誘拐でもされてたらどうするおつもりでしたの」

熊野お姉ちゃんも怒ってるようです。

「ゴーヤは大丈夫でちよ、龍驤お姉ちゃんと一緒だったから」

「あら龍驤、あなたどこか悪いの?」

高雄お姉ちゃんが龍驤お姉ちゃんに向かって言いました。

「あ、ああ、私はそこで一緒になったからな、な、ゴーヤ」

「…はいでち、そこで一緒になったでち」

「よっしゃ、ほなアイス食べにいこか」

「そうね、じゃあみんなで行きましょうか」

陸奥お姉ちゃんがそういって、皆で間宮に行ってアイスを食べました。


おしまい。

« ゴーヤは一日にしてならず | トップページ | 火中の栗を拾う »

艦隊これくしょん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1335515/53361914

この記事へのトラックバック一覧です: 全ての道はゴーヤに通ず:

« ゴーヤは一日にしてならず | トップページ | 火中の栗を拾う »